マーケティングとは?

そもそもマーケティングとは何でしょう?
アメリカマーケテイング協会(AMA)では下記のように定義されています。

『マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を創造・伝達・配達・交換するための活動であり、一連の制度、そしてプロセスである』

今やマーケティングは、営利企業だけでなく、非営利団体や社会全体までに広がり、世の中に広く浸透しているのです。 国内最大級の化粧品会社のマーケティングコンサルティングをされていたある先生は、「マーケティングは顧客の喜びを勝ち取る活動である」とおっしゃっていました。マーケティングというと専門用語や分析、理論等が沢山あって身構えてしまう方も多いと思いますが、シンプルに顧客の喜びをゴールとし、そこから遡って考えてみると意外にスカッと物事が見えてくるのではないかと思います。

企業の成果=マーケティング+イノベーション

P.F.ドラッカーは、企業の目的は”顧客の創造”であり、企業の成果を挙げさせるための基本的機能は「マーケティング」と「イノベーション」だけである、と言いました。顧客の要求からスタートするものがマーケティングで、顧客に新しい満足を生み出すものがイノベーションです。そして、この二つがうまく働いてこそマネージメント=“その企業(組織)に成果を上げさせる”のです。

マーケティングの仕事はAIに奪われない

マーケティングの仕事は製品企画・開発、販売促進、広報・PR、Webマーケティング等、かなり多岐にわたります。企業によっては、IRや調査・分析まで含むこともあります。

その中のどの部分を担当するかで業務の内容は変わってきますが、マーケティングの企画や、クリエイティブなど0から1を生み出す仕事はAIに取って代わられることはないと言われています。

今は日本企業でも、業務内容に関わらずT字型人材(”総合力と専門性”を併せ持つ人材)が求められるようになりました。それぞれの専門性を極めるだけでなく、その専門性に広い視野が加わるマーケティング的思考を身に着けると成果に結びつくのではないかと思います。

マーケティングカレンダー活用できていますか?

前述のように、マーケティング業務は多岐にわたり、多くの人が携わっています。しかし、化粧品会社の仕事はマーケティングだけではありません。全ての関連部署が連携して円滑に業務を行うことで、無駄なくスピーディに、一丸となって目標に向かうことができます。関わる人達がそれぞれのすべきことを的確に理解し、それぞれの業務のスケジュール管理も徹底できるようマーケティングカレンダーの活用をお勧めします。

既に作られている企業も多いと思いますが、更に活用することによって、マーケティング部署以外の方にもマーケティングマインドを感じていただけるのではないでしょうか。

状況の変化に応じてマーケティングカレンダーは常にアップデートしましょう。

このコラムを書いた専門家

化粧品開発マーケティングのプロ
化粧品開発マーケティング  佐藤みちる

大学卒業後、総合商社勤務を経て化粧品業界へ。以来20年以上にわたり、欧米のトッププレステージブランド、国内有名ブランド、ドクターズコスメ等で、マーケティングを担当。その経験は、戦略立案、製品企画・開発から販促やPRまで幅広く網羅。数々のヒット商品・ロングセラー商品を生み出す。
日本女性の潜在需要を捉えた商品開発とマーケティング戦略には定評がある。
当社の信頼するアドバイザー・コラムニスト。

カテゴリー: